ヒトデくんと呼んでいるうちの子のお話。
ついに二十歳になりました!
生後八ヶ月で肌が荒れ始め、連れて行った病院でいつの間にかアレルギー検査をされ、食物アレルギーが見つかったっていうあの日の絶望も懐かしい。
あの頃は毎日朝起きたらまず床の水拭きをして、天井から掃除機やハンディモップを使ってどんどん下に埃を落としていって最後に床を入念に掃除し、それから寝具の掃除という流れでしたね。
一日の半分以上は掃除をしていたし、アレルゲンは家庭に持ち込まないほうがいいと医師に言われたので10年以上卵を買わずに生活してました。
肌の荒れは半年ぐらいで治ったし、今ではもうなんでも食べれので「思い出」にしてやったぞという気持ちあり。
腸が成長すればワンチャンあると思っていたので、離乳食が終わった頃からぬか漬けを作ったり乳酸飲料を一日一回飲ませるようにしたりしてました。
その頃の記憶が途切れ途切れにしかないので、多分ものすごいエネルギーを使って育児してたんだろうなと思います。
子供が生まれてから4歳ぐらいまでで一番怖かったのは「事故」で、事故が起こらないように気を張って生活していました。
この場合の「事故」はもちろん交通事故も含まれるけれど、もっと身近にも事故はあります。
それは誤飲だったり、お風呂のお湯を落としていなかったことで起こり得ることだったり、なかなか予測できない寝具のちょっとしたズレだったり。
幼稚園や小学校に入ると事故への心配は少し薄れますが、次に怖くなるのは「人に迷惑をかけていないか」ということ。
誰しも家の顔と外の顔は違うので、外で誰かに怪我をさせたり傷つけたり迷惑をかけていないだろうかということに気を張るようになります。
ちゃんと全てのプリントに目を通して把握しないといけないことが多かったりするし、ママ友付き合いが苦手でも一回は役員をやって先生に気軽に声をかけることができる立ち位置を作ると安心できるし。
この時期にひとつでも子供が問題を起こしたことがある親御さんならわかると思う、この頃から「親子は一蓮托生なんだ」と気付きます。
親の評判は子供に影響するし、その逆もまた然りだということに。
それまでは子供の命を守ることだけに向いていた心配の矛先が急に拡大されるんですよね。
自分のことも襟を正してしっかりやっていかなくちゃいけない。
だけど、この頃から子供は「人の形をした怪獣」から、より人間らしい「人間見習い中」になっていきます。
嫌な思いをしないように一生懸命嘘をついてなんとかしようとしたり、誤魔化したりするようになるし、それは早いうちに指摘して笑い飛ばしたり注意しないとどんどんうまくなるし、注意の仕方によっては「注意されたくない」という気持ちが強くなってやり口が巧妙になる可能性すらあります。
ある日とんでもない問題が発覚した時、責任を取るのは親です。
本当に知らなかった気づかなかったとしてもそれを口にしても「親なのに」と言われることでしょう。
運良く私はそういうことは起きませんでしたが、起きる可能性は誰にだって一定数あるのは確かなわけで。
で、中高生になると今度は性的な分野の心配事が浮上します。
でもこの頃になるともうなんでもかんでもは話してくれなくなるし、顔を合わせる時間も減るので、願いつつ疑いつつ注意深く様子をみておくことしかできません。
気苦労の始まりですね。
正直に言うと、子供を産んでとても幸せな気持ちでいられた期間は2歳ぐらいまでで、そこから先は緊張感と心配の毎日でした。
楽しいことやうれしいことはいっぱいあったけど「幸せ!」って思うようなことは私はなかったかな。
でも最初の2年間の幸せは格別で、その2年で一生分の幸せをもらったし親孝行もしてもらったと思っています。
だからこの先私にして欲しいことみたいなのはないです。
人に迷惑をかけずに思い切り楽しんで生きてほしいだけです。
最近子供を産んだ人や子供を考えている人が友人知人に何人かいるので、ちょっとだけ私の活動について話すと、私が数ヶ月に一度のペースで動画投稿できるようになったのは子供が園に通うようになってからです。
それも小学校に入ってからはできなくなったのでやめて、再び動画投稿や配信活動ができるようになったのは中3になってからです。
家族に協力してもらえるならまた違うと思うけれど、とりあえず私はそうでした。
子供を置いて友達と遊びに行くようになったのは子供が高校に入ったぐらいからだった気がします。
義務教育中は子供をひとりで留守番させるのは夕方数時間しかなかったです。
私はほぼほぼの期間ワンオペだったこともあって非常に色んなことに神経質になっていました。
今はもう前ほどの不安はありません。
子供も自分の責任は自分で取る年齢になったので。
そういう年齢になる少し前に色んな話をしました。
何をしたらどうなるのか、たくさん。
でも、何を言っても全部が私の思い通りになるなんてことはない。
それが人と人なわけで。
四六時中私の腕の中にいたのに、いつの間にか私より背が高くなって、いつの間にか見たことのない表情をするようになって、私の知らないコミュニティをいくつか持っていて。
不思議ですね。
元々お互いゲームが好きで友達みたいな関係性の親子で、ヒトデくんもゲーム実況や配信をしています。
たまにロゴや動画周りのお手伝いもしています。
本当はこっちが手伝ってほしいんだがな!って思ったりもするけど「天才じゃん、ありがとう!」って言われるも悪くないのでこれでいいかとも思います。
おめでとう。
楽しい人生を。
誕生日でした

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